「片品むらんてぃあ」7月15日以降の活動について

7月15日は、片品村南相馬の皆さんを受け入れる第2回目の期限とした日です。先日南相馬市からの申し出で、7月末日まで延長が決定し、その後は1ヶ月単位で状況に応じて期限が決定されるとのことです。

「片品むらんてぃあ」は、3月18日南相馬の方々を片品村で受け入れた日から「南相馬市の方に、片品で気持ち良く過ごしてもらうためにサポートしていきたい!」との思いで活動をして参りました。受け入れ当初、役場や受け入れている宿では手のまわらないことをサポートし、その後は避難者の生活を支援する動きに変わりました。病院の送迎、村内巡回バス「まいれー号」、避難者が気軽に集まれる憩いの場「じぇじぇ・あがっせ」を開設。現在も避難者の方々にドライバーや「じぇじぇ・あがっせ」の運営を「仕事」としてお願いしています。「じぇじぇ・あがっせ」には全国から寄せられた物資や、避難者を応援したい!というあらゆるジャンルのボランティアの方々が集まり、避難者に勇気をくださいました。

7月10日現在、南相馬の方は200名を切る数に減ってきており、「片品むらんてぃあ」の活動もそれに対応した活動に変化させる時期となってきました。その活動としては、支援物資の配布や村外からのボランティアによるイベントコーディネートから避難者へ仕事を積極的に行っていただくようなコーディネートへと変える時期に来たようです。南相馬に帰宅した方や他の地域で仕事を始めた方など、避難から復興を目指して活動が始まっています。ここ片品に避難されている方々にも、避難しているという意識ではなく、片品で収入を少しでも得ながら日常生活しているということを実感できるような活動が必要と判断しております。
その仕事としては、「こころの箸袋」作製作業、「恩返し隊」=村に役立つお手伝い的作業などが考えられます。

「こころの箸袋」をつくろうとした発端は、「じぇじぇ・あがっせ」にお越しになる方々は「片品村に感謝している。」とおっしゃっています。その方々の多くは年配の方です。その年配の方でも出来る手作業はないかと考え、せっかくなら村の方々に喜んでもらえるもの、という思いから村内の宿泊施設や食堂で使用できる「箸袋」を作成することになりました。暖かく迎えてくれた片品へのお礼にもなると考えた訳です。

「恩返し隊」とは、村に住むお年寄りで農作業が忙しく、誰にでもできる範囲の畑仕事を手伝って貰いたいと思っているところに伺い、畑のお手伝いや草刈りなどを行ったりします。また、村の街道など草刈りなど、本格的仕事としてではなく、1日4時間〜5時間程度で終えることができるような作業をして、片品村への恩返しとなるようなことを考えています。
このような活動を通じて、小遣い程度の報酬ですが、お支払いすることにより、働く喜びを得ていただき、村の店で商品を購入すると言ったあたりまえの生活に戻ってもらうきっかけづくりができればと考えています。