心の箸袋プロジェクト

「じぇじぇ・あがっせ」にお越しの南相馬の皆さんには、年配の方が多くいらっしゃいます。
その方々に、何かお手伝いをしていただくことができないか、お世話になっている宿にも感謝されるようなことで、なにかを作っていただくことができないか。その何かを考えていたのですが、そして出てきたアイディアが、箸袋です。
この箸袋には、いろいろな仕掛けがあります。
1.誰にでも、楽しくつくれる。(折り紙程度のもの)
2.片品村には、心の住民証というシステムがあり、そのことばを箸袋の中に栞として入れる。
3.奉仕でつくるのでなく、有償でお願いする。
4.その報酬は現金ではなく、地域通貨を使い、片品村にお金を落としてもらう。
5.その通貨は、南相馬でも使えるように南相馬地域通貨団体と連携する。
6.箸袋は原価となる紙代程度で、宿泊施設に購入いただく。
7.宿泊施設利用のお客様に食事時に提供するので、食事時の話題となる。
8.今まで、支援をしていただいている方々にも、お礼としてお送りする。
9.片品村のギフトとしても利用いただけるようにギフト用にラッピングする。
10.作業報酬は、今まで支援いただいた活動資金を使わせていただく。

南相馬から片品村に滞在している皆さんは、本日現在351名となりました。私達が活動をはじめた3月18日以降は、病院への搬送、支援物資の配布などに追われました。
これらの仕事を群馬県の緊急雇用対策事業を活用し、南相馬の方に行っていただき給与を支払いことで働く意欲をもっていただきたいと考えました。また、「じぇじぇ・あがっせ」を開設することにより、そこへの巡回バスの運転手やこの施設の運営スタッフも緊急雇用対策事業で雇用することが出来ました。現在10名の方が「片品むらんてぃあ」で働いています。しかしながら、351名に対しての10名雇用ですから南相馬の皆さんの2.8%に過ぎません。

片品村に滞在されている方の多くは、年配の方が多く、その方にも働く意欲と喜びをもっていただきたいと考え、このプロジェクトを実行することにしました。
箸袋づくりは、「じぇじぇ・あがっせ」での作業、宿泊施設での作業、個人の部屋での作業など場所を選ばず、好きな時間に好きな場所で作業ができることなど、片品村に滞在している方に手軽にできる仕事です。この作業は奉仕でなく報酬として、皆さんからの支援活動資金を活用して地域通貨片品村の商品券)でお支払いすることで、働く意欲を喚起したいと考えています。

支援活動資金の使用に関してどのように使えば良いか検討しておりましたが、この使用方法であれば、みなさんに納得いただける活動だと考えています。


栞に入れることば


うれしいことがあったとき、帰っておいで片品に。
くやしいことがあったとき、帰っておいで片品に。
かなしいことがあったとき、帰っておいで片品に。
たのしいことがあったとき、帰っておいで片品に。
みんなまとめて帰っておいで、
あなたのふる里「片品」へ。   

               「こころの住民証」より